ダイエット用のドッグフード

ダイエット用のドッグフードの特徴は100gあたりのカロリーが300kcalほどと低めに設定されています。
しかしダイエット用のドッグフードを与えているからと無条件で痩せるわけではありません。
ダイエットを行う場合にはフードの摂取量計算はもちろんの事、フードの原材料にこだわる事が大切です。

摂取量

ダイエットを行うには、摂取カロリーを消費カロリー以下に抑える事が大切です。
体重やライフスタイルを参考に計算できます。
計算式は「70×適正体重(kg)の0.75乗×係数」で、体重3kgの未去勢の成犬の場合は288kcalが必要カロリーとなります。
もちろん個体差がありますので、体調や糞便の状態によりフード量を調整するようにして下さい。

係数

生後4ヶ月まで「3.0」
生後4ヶ月から1年まで「2.0」
避妊・去勢していない健康な成犬「1.8」
避妊・去勢済みの健康な成犬「1.6」
避妊・去勢していない、肥満傾向または高齢期の犬「1.4」
避妊・去勢済みの、肥満傾向または高齢期の犬「1.2」
減量が必要「1.0」


原材料

フード量を正確に計算しているのに太ってしまっている場合、フードの原材料に注目してみて下さい。
トウモロコシや小麦などの穀物が主原料となっている可能性があります。
穀物を主原料とする事により表示上のカロリーを減らすことが出来るため、ダイエット用として使用されることが多々あります。
しかし穀物は脂肪分と結びつくと皮下脂肪や中性脂肪として体内に蓄積されるという特徴を持ちます。
そのため摂取量を考慮していても太ってしまうなんて事に繋がるのです。

また犬は穀物の消化が苦手とされているため、消化性を考慮する上でも穀物不使用のフードを選ぶようにして下さい。

ダイエット用のドッグフードとしては「低GI食品」もオススメです。
低GI食品は太りにくい糖質を含んだ食品で、現体重より太らないように体重管理が出来ます。

GI値とは血糖値の上昇スピードを示した数値で、高ければ高いほど糖の吸収速度が早いのが特徴です。
糖が素早く吸収されるということは血糖値が急上昇する事と同じですので、大量のインスリンが分泌されることとなり脂肪の分解が抑制されます。
そのため高GI食品は体に脂肪が溜まりやすく太りやすくなります。

逆に低GI食品は緩やかに糖が吸収されるためインスリン量も適度に分泌されます。
白インゲン豆やキヌア、ハトムギ、エンドウ豆などが低GI食品として知られています。

ダイエット後の体重維持にも低GI食品のドッグフードはオススメです。