ドッグフードは年齢ごとに変えるべき?

犬は年齢により必要とする栄養素のバランスが異なるため、ドッグフードには年齢にあったものを選ぶ必要があります。
ドッグフードの種類としては子犬用・成犬用・高齢用の3タイプと、全ての年齢に対応したオールステージのタイプとがあります。

タイプ別の違い

子犬用 ドッグフードに必要な栄養

成長期である時期に食べるドッグフードは、丈夫な体を作る上で大変重要です。
そのため成犬の2倍のカロリーと4倍のタンパク質を必要とするといわれています。
この時期に成犬用や高齢用のドッグフードを与えてしまうと、栄養が不足し骨や筋肉の形成異常、発達障害、免疫力の低下などが起こってしまいます。

成犬用

成犬になると体の成長も安定し、食べる量も一定になります。
個体により成犬フードに切り変えるタイミングは違いますが、小型犬で生後1年、大型犬で生後1年半で成犬となります。
成犬になっても子犬用を与えてしまうと、カロリーの過剰摂取となり肥満へ繋がる原因にもなります。

高齢用

高齢になると体の機能が低下してくるため、成犬とはまた違った栄養バランスとなります。
だいたい7歳ころから高齢用のフードへと切り替えます。
成犬と比べると基礎代謝量が低下したり運動量が低下するため、成犬と同じフードを与えると肥満や糖尿病となる可能性が高くなってしまいます。

オールステージ

オールステージのドッグフードは、すべての年齢の犬に与える事の出来るドッグフードです。
給餌量を調整する事でフードを切り変える事なく与え続ける事が出来ます。

フードの選びかた

子犬用・成犬用・高齢用にわかれたタイプを選ぶ場合も、オールステージのタイプを選ぶ場合もフードの選び方は変わりません。
高品質である事、消化吸収率が高い事、有害な物質を含まない事などを最低限抑えて、嗜好性の高いものを選ぶようにして下さい。

高品質である事

ドッグフードは食品ではなく雑貨という扱いになるため、商品によって品質が大きく異なります。
プレミアムフードと呼ばれるドッグフードは安価なドッグフードに比べ単価が高くなりますが、高品質なドッグフードですので安心して与える事が出来ます。

消化吸収率が高い事

犬はドッグフードに使用されている原料によって、吸収できる栄養の量に違いが出来ます。
例えば犬にとって重要な栄養素であるタンパク質ですが、植物性原料からでは50%ほどしか摂取できないのに対し、動物性原料の場合では80%近くを摂取できるとされています。
ドッグフードを選ぶ際には、主原料が動物性原料である物を選ぶようにして下さい。

有害な物質を含まない事

添加物のなかには発がん作用など体に害となるものもあります。
ドッグフードの添加物として使用されている場合もありますので、ドッグフードを選ぶ際は無添加か人工(合成)添加物不使用の商品を選ぶようにして下さい。

ドッグフードを与える場合、対象年齢にあっているのかしっかり確かめる事が大切です。
またフードを切り変える場合には、2~3週間の移行期間を設けて体に悪影響がないよう注意するようにして下さい。
肥満を防ぐためにも定期的にフード量を見なおすように心がけて下さい。